ペットという存在について考える

今回は子育ての枠から離れて「ペット」の存在について 私の考えをまとめてみます。

最初に

まず、私の立ち位置ですが、私自身は犬や猫が好きです。ハムスターや鳥や金魚なども可愛いと思うタイプです。

しかし、犬や猫、その他人間以外の生き物と暮らしてはいません。

理由はいくつかあります。

  1. 命への負担
  2. 経済的な負担
  3. 犬や猫などを繁殖している各業者への嫌悪感

大きく分けるとこの3つです。

このブログでは主に「犬・猫」を対象としてペット(生き物)としての考えをまとめていきます。

1.命への負担を考える

言うまでもなく、犬や猫は生き物です。

彼らはまっすぐで一生懸命で、人を信じてくれる存在だと思っています。

実家には犬がいます。実家での彼女(犬)との暮らしは暖かくて幸せなものでした。

思いがけない行動で笑ったり、落ち込んだときにそばにいて寄り添ってくれたり、

愛おしいという気持ちを教えてくれた存在です。

そんな彼女も10数年の歳を重ねて、少しずつ少しずつ老いを感じるようになってきました。

彼女が生きて居てくれるのならば、これから先どんな病気になったとしてもフォローしていくつもりです。

人間ではないけれど、大切な家族でメンバー。

そう思います。

そのうえで、今、家族と暮らしている家で「ペットと暮らす」ことはやはり考えられません。

犬が好きなのに。猫も好きなのに。

彼らと暮らす喜びを知っているのに。

それは、迎えたからには最期まで愛しぬく覚悟が必要だと思うから。

今、私にそんな余裕はなく、人間との暮らしで精一杯です。

よく「子どもにとって犬と育つことは良いこと」と言い、

「犬や猫がいると癒される」とか言い、

確かにそういう場面は多くあると思いますが、

そもそも犬や猫から「メリットをもらおう」という考えが危険だと感じています。

だって生き物ですから。

良いことばかり期待して、

「散歩が大変」

「懐かない」

「吠える、トイレを失敗する」

『こんなはずじゃなかった』

と。そんなことで手放したりネグレクトになる人がいます。

犬や猫は人間を癒すために生まれたわけじゃないのに。

すべてを覚悟して、「一緒に住んでもらう」ぐらいの気持ちで大切にしたいんです。

そうなると今の私にはできない。犬や猫を幸せにできる器がありません。

だから飼わないんです。

2.経済的な負担を考える

生き物ですから、ご飯も食べるしウンチもする。

予防接種だってあるし、種類によってはトリミングも必要だし、

シャンプーも専用のものが必要です。

おもちゃや犬の場合は冬場のお洋服やリード等も必要です。

ほかにも夏の暑さにも冬の寒さにもエアコンをつける必要があります。

光熱費も増えることでしょう。

お出かけするにも制限がかかります。

このようにペットとの暮らしにはお金がかかります。

さらに大変なのは「病気になったとき」でしょう。

保険に入っていたとしても保険料の支払が発生しますし、

入っていない場合の治療費は高額になることも多いようです。

例えば幼犬を迎え入れても、すぐに病気にかかってしまうかもしれない。

犬の寿命は延びています。15~20年ぐらい生きることも珍しくはありません。

病気になればその年月を介護していく覚悟が必要です。

薬代だってかかるでしょう。

我が家は子ども2人を育てることで精一杯です。

自分たちの老後も不安な中、新たに家族を迎えることは経済的に厳しいです。

今後、子供たちの望む進路に進ませてあげたい。

だから飼わないんです。

3.犬や猫などを繁殖している各業者への嫌悪感

犬や猫は好きです。

我が家では一緒に暮らせないけれど、大切に大切されて暮らしている犬や猫は多くいると思います。

でもその一般家庭で幸せに暮らしている犬猫とは違い、

繁殖の現場で暮らすママ・パパたちの暮らしはどうでしょう?

パピーミルと言われる極悪環境は論外ですが、

優良とされるブリーダーも正直あまり「命」への責任を感じることができません。

私は「一般家庭だから」「繁殖用の犬猫だから」の考えが嫌いです。

繁殖の現場にいる犬猫こそ「その時点を含めて」幸せでいてほしいのです。

手をかけてあげてほしいのです。

ブリーダーにいる犬や猫、繁殖できる年齢が法律で決められています。

もう産めないとなるとブリーダーからするとお荷物なんでしょうね。

「1頭だけを愛してくれる里親を募集します」となるのです。

たくさんの中の1頭だと可哀そうだからっていうんです。

え?!今可哀そうな状態で暮らさせているの?と思ってしまうんです。

だったら今すぐほかの子も解放してあげてくださいと。

沢山の中の一頭でも手をかけてあげられる経営をしてください。

それができないならば犬猫の体を利用した仕事をしないでください。

世の中に仕事はたくさんありますから。

ブリーダーのおかげで「種が守られる」なんて話も聞きますが

だったら「スタンダード」を守って繁殖してください。

スタンダードからかけなれた体の小さな子たちや繁殖に向かない子に産ませないでください。

掛け合わせのルールや、親の遺伝子検査など、すべてきちんとしているブリーダーだけが残ればいいんです。

ブリーダーなんて国家資格でもないですからね。誰でも簡単になれるんです。

そんなに主の保存が必要な事態でしたら、国が動くと思います。

繁殖してくれたママパパ犬を最期まで

衛生的で健康的な暮らしの中で守っていけるブリーダーだけが残り、

第三者のサイフをあてにして「里親」などと言って責任放棄するブリーダーはいなくってしまえと思います。

また、保護犬や保護猫たち。

これは善意のボランティアさんたちの努力によって成り立っている現状があります。

(悪意の詐欺をする人もいるようなので注意ですが)

活動の内容を見ていても保健所からの引き出しで

殺処分を免れた犬猫たちの多いこと。。

そんな人たちのおかげで日本の犬猫の殺処分数は見かけ上は減っています。

でも保健所に入れられた件数はどうなんでしょうか?

ボランティアの人たちの我慢・犠牲で成り立たせていてはいけないんです。

殺されるほど、たくさんいる犬や猫。

それでも「増やす」という仕事をするならば

命に最期までの責任を負ってほしい。

私はペット業界の縮小が望ましいと感じています。

パピーミルは論外。

ペットショップのオークションによる流通は禁止にし、

ショップのガラスケースでの販売も禁止に。

ブリーダーも国家資格とし、狭き門になってほしい。

一般の人もペットを飼育したい人は適切な知識があるのかを問われた方がいいと思うし、

何にも知らなくてもお金出せば買える現状はイケナイと思います。

私は犬や猫が好きだから

飼わないという選択をします。

最後に

私の考えは極端かもしれません。

けど、今の日本のペット産業はあまりに

繁殖犬や繁殖猫の体を軽んじていると思います。

生まれた子犬や子猫と同じように

そのパパママ達も幸せでありますように。

そう願っています。

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